目に見えてれば良いということではない

景観イメージという考え方

都市計画としての景観は、私達の視界が捉えた映像を脳が具体的に再生するだけですべてが成り立つわけではありません。そこにある風景が全てでがないという考え方もあり、そうした景観を『景観イメージ』という言葉で表現することが出来ます。一般的な解釈として、過去の体験や映像や文章を通して対象について思い描くことで景観をイメージすることになります。但しこの景観イメージというのも、人それぞれ思い描いている景観観を創り上げているので、実際の景観の受容や評価に大きな影響を与えることがある。人が考えていることなので、多少のずれや全く異なっている考え方もあるので、具体的に一つにまとめることは出来ないということもありますので、時にはその価値観にの違いで衝突することもあります。それが建物を建てる際の日照権やその景色を侵食している、という問題に繋がるのかもしれませんね。

景観といっても一つにまとめて考えるのではなく、カテゴリーとして大まかに三つ分けられます。その種類としては『商業地区景観』・『住宅地景観』・『農村景観』という三つに分類されます。具体的にどのように分類されるのか、少し見ていきましょう

景観について考えてみた結果
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商業地区景観

商業地区としての景観というのは、都市部の街路景観とよく似た考え方がもたれており、町並みとしての景観は町並みを作っている建物のあり方に比重を置いて新たな建築物を建てるときに、その調和を考慮する必要があるという事になる。建物の連続性やファザードの統一感、屋根形態と材料、建物と道路の関係などが特に重要要素となっている。

建物同士が殺しあわないように、自然物と人工物が調和する都市部を構築するということでは非常に慎重に行かなくてはならないのかもしれません。そうした景観を壊しかねない建造構想を立てたりすると、批判の対象になり、中傷という矛先が向けられてしまうこともあるのでしょう。せっかく都市部として構築された景観に、無粋な建物を建ててその町並みを壊すことはいただけませんからね。

住宅地景観

住宅地としての景観についても、商業地区景観と同一的に同じことを気をつけながら建築しなければならない、ということがまず上げられます。そこへ更に、都市部とは違って自然物が都会よりも多いところへ居住を考えている人もいるので、そういった自然物があるところに家を建築する人たちは山や川、森、そして樹木草花といった景観との調和を図らなければなりません。都市部よりの景観となれば建物との調和性を考える必要がありますが、自然界にかなり近いところに家を建てることを考えたら決してお互いの領域に侵食しない程度の家を建てるようにしないといけないということになる。

こういう住宅地景観という考え方で見たとき、景観問題として個人的に印象に残っている事件というのが一つあります。漫画家としては休止しているが現在もタレントとして活躍している『楳図かずお』さんの住宅問題についてだ。楳図かずおさんといえば、やはり赤と白のボーダーという印象が強い人が多いことでしょう。そんな楳図かずおさんが建設することになった自宅兼オフィスの外壁がそのボーダーを用いた派手な外装だったこともあって、近隣住民から反発を招くことになった。景観を損ねるということから東京地裁に訴訟を起こされる騒ぎとなってしまうが、その後請求は棄却されたことにより、一先ず目に見える程度での騒ぎは沈静化した。家のデザインは基本的に自由に考えてみたいと考えている人は多いでしょう、ですがその自宅の外観が今までそこに住んでいた人たちにとっては見慣れた風景に突然現れた、元の風景を浸食する異分子という風に見られてしまうこともある。ただ楳図かずお自宅問題に関してはかなり特殊な問題ではないだろうか。そもそも、さすがに家のデザインとしてボーダーを、おまけに赤と白というものを用いる自宅など日本では中々見られないのも事実だ。日本で建築されている一戸建てやマンションはどちらかといえば落ち着いた色を用いている建物が多い傾向もあるため、楳図かずおさんの自宅のような派手な家を受け入れるという意味では中々難しいかもしれない。もしかしたら今でも納得することが出来ていないと考えている人もいることでしょう、そうなると怨恨として残ってしまいますから、後々厄介になってしまいそうですね。

一例を取り上げましたが、この問題はかなり特殊なので基本的によほど派手な色での外装を考えていなければ、そこの住宅地にある景観を損ねることは中々ないといえるでしょう。

農村景観

農村景観、というのは日本においてもそうですが、世界的に見たら昔ながらの風景を連想するでしょう。そんな昔なじみの風景においては自然景観として山などの調和を始め、田んぼや畑などとのバランスを考えて建物を建てなければならない、ということになります。

ですが、基本的にこうした農村地帯の場合、家を建てることになれば農業として様々な制約を受けることもあるので家を建築するということも中々ないかもしれません。

いい景色最高!

その他の景観イメージ

先に述べた景観として成り立っているもの以外についてもあり、具体的には以下のようなものとなっている。

湖沼景観
四方を陸地で囲まれ、海とは切り離されて静止している水面が特徴となっている。水面に移る倒立した地上風景が独特なものとしてなっているが、閉鎖水域のために汚染などが発生した場合は影響を受けやすくなってしまう。
島嶼景観
島々が作り出す独特な景観となっており、海上から眺める場合と陸地上の高地から眺める景観となっている。陸地上の高地から眺める場合には、観光名所となっている場合がある。
内部景観
内部空間を景観として捕らえている立場もある。

上記のことを含め、近年事業家に際して景観影響評価を求められることもあり、これは『景観アセスメント』とも言われている。この景観アセスメントは環境アセスメントと同様に、景観を変化させる事業などを行なう場合、事前に調査・予測・評価をして、その影響の大きさと可否を判断する必要があるという。こうして見てみると建物を建てるときに様々な制約を受けることになるんですね、無秩序に立てることは許されず、事前に調査をしてその報告書に問題がある場合には建築物を建てることはできないということなんですね。